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エビ養殖【56日目】出荷⑨

最近は毎日雷雨が続いています。
理由は分かりませんが、夜中に多く雨が降ったときの翌朝には溶存酸素量が低下します。
また、来週からは更に雨がふる予報のため、安全を取って予定より早く7月3日に出荷を行いました。

大きいエビで全長13.5cm、重さは15gくらいです。
出荷時は大小大きさの違うエビがいました。

今回の実施結果

養殖数:90尾/㎡、全長:約10~13cm、重さ:約8~12g、生存率:約70%
この時期の養殖としては良い結果でした。

一般的に現地では養殖開始から50日目位で出荷をしています。
養殖数:30尾/㎡、全長:約8~10cm、重さ:約6~8g、生存率:50~70%

水質安定

実施池の水質(有機養殖)

養殖開始前から全て有機で水質改善を行い、約3ヶ月経ちましたが水質は養殖開始前と殆ど変わらない状態を保つことができました。
※TDC、ECとも1/1000表記

現地生産者の養殖池は養殖開始から3日目で亜硝酸窒素が10倍の0.3ppmもありました。
たった3日目なのに、、、亜硝酸窒素量が物凄く高い数値です。これは前回の養殖で土壌汚染(餌の食べ残し、糞、死骸などによる原因)した状態のまま養殖を行った結果だと考えられます。

タイのエビ養殖は、何度も同じ池で養殖を繰り返していますので養殖池が土壌汚染されています。仮に1年位天日干して土壌内の窒素を抜いたとしても養殖に適した池へ戻れるかは分かりません。

また、エビがすぐ死んでしまう養殖池は安値で売買されていますが、そこを畑に変えたとしても植物が育たない場所もあると聞きます。長年養殖を繰り返し、土壌汚染でエビが死んでしまう、そして薬品を使用する、その結果更に土壌の悪化を招いたと言われています。

正直私は現地でエビの生産状況を見てから養殖エビを食べることが出来なくなりました。その理由は汚染された池に薬品(抗生剤など)を使い育てているので、生理的に受け付けなくなりました。

最近ではタイ政府も有機養殖を強く推進しています。タイで行われている有機養殖の定義は、食の安全を保つための薬の使い方や使用量、生産管理から加工、流通に至るまでのトレーサビリティの基準が定められています。その中で私が気になった点は1㎥辺り10尾までの少ない養殖数と定められていることです。タイにおける有機養殖は安全な食(養殖エビ)に対してそれに見合う対価の支払をする環境が整っていないため、生産者の収益が見合うようになるまでに、時間がかかるのではないと心配しています。

今後の養殖エビについて

現在は価格重視の取引が行われております。そのため現地生産者は1尾20gのバナメイエビを1kg(50尾)売っても日本円で約550円(7月3日現在の相場)にしかなりません。この取引価格ではエビの安全性を担保できる養殖は行えません。早く対価に見合う『安全で安心な養殖エビ』が広まって行くことを願っています。

 

 

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